【追記あり】麒麟がくる最終回

大河ドラマ麒麟がくる』,OPでは麒麟の姿に徳川家康のテロップが重なっていた.本能寺の変の取り扱いは比較的丁寧だったけれど,最後の10分の話の飛び方はヤバかった.話の飛び方と言えば例えば荒木村重の謀反後,明智秀満と岸が結婚した話は秀満の目線のみで察しないといけないというハイレベルなテキスト分析能力が問われるし,三人しかいない光秀麾下の武将の顛末は全てカットされた.三条西実枝の爺さんが死んだ後にはいつの間にか古今伝授されていた細川藤孝がちゃっかりと居座っていることも三条西家の1シーンから察しなければならず,歴史を知っていないと読み解くのはかなり苦しい.細川父子は役者さんが本物と顔がよく似ていて,生真面目で融通の効かない光秀と異なり藤孝は人を見る目があり智謀に長けた人物として描かれていた.光秀,最後は家康に手紙を出していたりして,光秀がナレ死すらしないラストといい再来年の『どうする家康』で長谷川君が天海として登場する前振りなのかと思わせる.そういうことを言っていると全ての戦国武将が西田敏行化してクローンばかり,綾波レイのような状況になるとも言えて,配役は言い得て妙.最後までヤバい話だった.

 

【追記】1つ前にMomoの投稿,2つ前に20210206exPzDomの投稿の追記版があります.