鎌倉殿の13人始まり

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まった.長澤まさみの語りが低いトーンでいい感じに入っている.話自体は三谷幸喜の演劇作品を観ているような感じで,張られまくっている伏線や描写のコントラストの中にコメディとシリアスなシーンの対比が混じって訳が分からなくなっている.三谷幸喜を知っている人なら東京サンシャインボーイズの『ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな』とか『東京サンシャインボーイズの罠』とか,知っているでしょう.そういった演劇を彷彿とさせる作りだった.三谷幸喜の演劇では西村雅彦,梶原善近藤芳正,佐藤B作など,大河でもお馴染みになった役者も出ているけれど,今回は既に梶原善と佐藤B作が出ていた.大泉洋源頼朝は本心を表に出さない,くえない感じが既に現れていた.言葉遣いが現代語風になっているけれど,コメディ調の部分に合わせるのにはそうなってしまうのだろう.今後はどうなるか.