2021/05/15までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします．重症者数のデータベースは15日の分が更新され次第追記します．
今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では生データやthreshold，expected sumsは全国的には増加し，1月の状態に逆戻りしています．東北と関西以外はどこも増えて嫌な感じですね．先行指標のRe(s)や E(l)については値が減少傾向になっていますので，今後は新規感染者数が横ばいか減ることはあるかも知れません．しかし，医療体制の現況は良くないので，緊急事態宣言はまだ続ける必要があるでしょう．重症者数のデータでそれがもっとはっきりすると思います．
【追記】COVID-19重症者数の方は生データやthreshold，expected sumsは一部地域で減少も見られるものの，基本的には急激に上がり続けている地域が多いです．兵庫県は飛び抜けた値を示しています．愛知県や福岡県も危険です．先行指標のRe(s)は増加のモードがこの3週間はそれまでとは異なり，この1週間は指標値が減少傾向にこそなりましたが全国的な生の重症者数はまだまだ完全に緩増モードの範疇です．兵庫県は爆発的な増加の値である2を下回りましたが，挙動が他の都道府県と独立していてまだ値が飛び出ているので注意が必要です．一方で，同じく先行指標のE(l)は急に減少していますので，重症者数はしばらくすると減少するかも知れません．しかし全体的に見てまだまだ高レベルな水準を保っていますので，趨勢は極めて悪いです．緊急事態宣言の解除にはまだまだ時間がかかるでしょう．
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数
