Entries from 2023-09-01 to 1 month

The Lost King

I have watched a movie “The Lost King”. It is a story based on a true story, in which how Philippa Jayne Langley discovered remains of King Richard the 3rd. It is a story for ordinary people, or people of some matters who have dreams in th…

Aris and Telēs’s phantom plant(アリスとテレスのまぼろし工場)

I have watched a Japanese animation movie “Aris and Telēs’s phantom plant(アリスとテレスのまぼろし工場)”. In Japanese, “Aris-to-telēs” means “Aris and Telēs”. It is a story for people who feel discomfort in present status. The main topic…

「「数学」が進化の法則を制御していたと判明!」?

ナゾロジーという曰くありげなサイトに,「「数学」が進化の法則を制御していたと判明!」という,意味不明のタイトルの記事が出ていました. nazology.net 進化生物学では元々進化の数理的な解析が主流なので,これでは何が目新しいのかさっぱり分かりませ…

テクストと旅

「テクストと旅」について文章3つを書いてみました. 旅の意義の歴史 古代の旅はアイデンティティの探求,新天地の開拓などのためであり,中世の旅は自己実現や社会との関わりを探究するためである.現代の旅は閉塞した時代と偏狭な社会的拘束を逃れ,悠久の…

位相的データ解析から構造発見へ

本日, 池祐一ら『位相的データ解析から構造発見へ』(サイエンス社)という本が届いたので,目を通した.主にパーシステントホモロジーについての本で,私が https://doi.org/10.1371/journal.pone.0179180 やhttps://doi.org/10.48550/arXiv.1603.00959 で…

妖精の女王

エドマンド・スペンサー『妖精の女王』について文章3つを書いてみました. 第1巻のエルサレムへの巡礼のイメージの意味 イギリスが至高の女王かつ帝王として君臨する栄光に満ちたエリザベス1世の下で理想の王国になることへの願いを表している.つまり,巡礼…

カンタベリー物語

ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』について文章2つを書いてみました. 登場人物の理想化や揶揄について 騎士,粉屋,料理人,法律家,学僧,貿易商,免罪符売り,船長,修道士,托鉢修道士,女子修道院院長,医者,教区司祭という具合にそれぞれの…

放送大学雑感8

放送大学の講義の受講はもうすぐ2年目の2学期になる.以前は今年の1学期まででひとまず止めようと思っていたが,情報系などもう少し学んでおいた方が良さそうな案件が出てきたので,2学期も学習することになった.そうすると単位数が多くなるので,いっその…

エセー

モンテーニュ『エセー』について文章2つを書いてみました. 『エセー』「空しさについて」におけるモンテーニュの「外国」について 空しさについて書くこと以上に明らかに空しいことはないとした上で,「何から逃げたいのかはよくわかっているが,何を求めて…

アーサー王物語

アーサー王物語について文章2つを書いてみました. あなたにとっての聖杯探索の結末と聖杯とは何か 帰って来なかった騎士のうちの一人が聖杯探索を達成し聖杯を手にしたが,そこで新たなる使命を受けて異世界へ旅立って行ったという噂が流れる中,世界が終焉…

デカメロン

ジョヴァンニ・ボッカッチョ『デカメロン』について文章2つを書いてみました. ノヴェッラのテーマ 女性たちのための愉しみの文学の擁護と,批判への反論,恋愛が不幸な終わりをつげた人々について,残酷な,または不幸な事件のあとで,幸福になる恋人につい…

神曲

ダンテ・アリギエーリ『神曲』について文章2つを書いてみました. 地獄篇の印象的シーン 魂の救済の説明のために話はまず『地獄篇』から始まるが,その途中で古代の智の英雄であるオデュッセウスも地獄の下層で苦難を受けている.オデュッセウスも行方の知れ…