アーサー王物語

アーサー王物語について文章2つを書いてみました.

 

あなたにとっての聖杯探索の結末と聖杯とは何か

帰って来なかった騎士のうちの一人が聖杯探索を達成し聖杯を手にしたが,そこで新たなる使命を受けて異世界へ旅立って行ったという噂が流れる中,世界が終焉へと向かって行くという結末を用意する.聖杯とは「下層構造の利己性を維持したまま上層構造の利己性も上層構造のコストなしに達成するメカニズム」のことだ.

 

アーサー王物語において旅や移動はあらすじの展開にどう役立っているか

旅や移動は形而上的な価値の可視化への願望を具現化させることに役立っている.そして,「誰もが求めるものは誰にも得られない」という教訓が現れ,主観主義的・個人主義的な誘惑が秩序を崩壊させる.それには社会的ロールプレーが必要悪であるという認識が背景にある.