エセー

モンテーニュ『エセー』について文章2つを書いてみました.

 

『エセー』「空しさについて」におけるモンテーニュの「外国」について

空しさについて書くこと以上に明らかに空しいことはないとした上で,「何から逃げたいのかはよくわかっているが,何を求めているのかはわからない」旅は空しいとした.そして,新奇なものや未知のものを渇望する気質が旅のモチベーションとなり,外国はそのような旅の目的となるとした.

 

モンテーニュとそれ以外のモラリストの人間観

モンテーニュ懐疑論者として経験や古典を元に現実の人間を洞察し,人間の生き方を探究した.パスカル懐疑論を重視し,反基礎付け主義に立った.そして考える自己の重要性を強調し,物体・精神・愛が秩序の三段階であるとした.ラ・ロシュフコーは自分の経験から辛辣な人間観を持ち,腐敗した人間の本性を強調した.ラ・フォンテーヌは寓話を多く残した.