放送大学2024年1学期履修科目

来期の放送大学の面接授業の抽選には2科目とも当たっていたようだ.来期の登録科目は以下のようになる.

 

「画像処理」「コンピュータグラフィックス」「コンピュータビジョン」

今年の末期から始める私的研究には画像処理の要素が入りそうなので,その基本を勉強しておこうと思っている.

 

「力と運動の物理演習」「量子物理演習」

「力と運動の物理」「場と時間空間の物理」「量子物理学」は既に単位をとっているが,物理学の基礎をもう少し勉強しておいた方が良さそうなので履修登録している.磁性一つをとっても,アインシュタインも嵌って間違ったような分子電流としての理解ではなく,量子力学的な波動関数を用いたバンド構造としての理解が求められる.スピンも字面からすれば物質の回転が関わっているようで,それは実際にも角運動量だ.しかし非相対論ではスピン角運動量はそれ以外のオブザーバブルとは振る舞いを異にする為に導入された経緯がある.相対論的量子力学ではディラック方程式の定義それ自身にスピンの概念が織り込まれている.このように,スピンは実験結果を説明するための理論的要請から物質の回転とは関係ない文脈で導入されている.その当たりに詳しく触れられるのかは知らないが,もう少し物理を深めようと思って履修する.

 

宮沢賢治と宇宙」

これは「初歩からの宇宙の科学」の後継科目だ.「初歩からの宇宙の科学」「太陽と太陽系の科学」「宇宙の誕生と進化」は既に単位をとっているが,「宮沢賢治と宇宙」は宮沢賢治の文学も交えた入門講義になっているらしい.元々「初歩からの宇宙の科学」と「太陽と太陽系の科学」「宇宙の誕生と進化」は内容が被っている部分も多く,どうせ後で学習するなら入門講義は冒険してみても良いとは思うが,「自然と環境コース」で「人間と文化コース」的な科目を導入するのも奇抜だと思い,面白そうなので履修する.

 

「がんを知る」

知人にがんの人がいるが,「進化としての発癌過程の数理モデル」などだけを幾ら理解していても,実際にがんを患っている人には何の助けにもならない.それでがんを理解するための基本から学ぶことにした.2学期は「がんとともに生きる」を履修する予定だ.

 

「太陽と星の科学」

京都大学の学生だった時は,時間割の按配で宇宙科学系の科目は一つも履修出来なかった.また,「天体観測実習」という科目は当時はまだなかった.それで,放送大学では宇宙科学もじっくり勉強している.放送授業の目処はついたので,総仕上げとして京都大学大学院理学研究科附属天文台花山天文台で行われるこの実習に参加することにした.

 

「非協力ゲーム理論

武藤先生の担当する「実践ゲーム理論」「協力ゲーム理論」は既に単位をとって,ゲーム理論の基礎はだいぶ身について来たので,「非協力ゲーム理論」も履修してゲーム理論の3科目制覇を目指したい.

 

全体としてオンライン・面接科目が多く,アウトプットが多めなので,今から楽しみだ.卒業は最短で2年後だが,2学期からは履修する科目はグッと減る予定だ.