2021/07/24までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします．重症者数のデータベースは24日の分が更新され次第追記します．
今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では生データやthreshold, expected sumsは急速に上がり続けています．また，先行指標のRe(s)やE(l)についてもまだグングン上昇しています．Re(s)は全国的にほぼ緩増モードで，値が2を超えそうで爆発的な増加になりそうな地域も出てきています．E(l)は今までにない領域を爆進中です．感染拡大に歯止めはかかっていないようです．
新型コロナウイルスの有効性に関するイスラエルでのデータでは，1月に2回目接種の人の感染予防効果は7月半ばには16%くらいにまで下がっているようですね．数値の時間依存性の低下が見られます．入院や重症化の予防効果は7月現在でもまだ高いようですが，さらに6ヶ月経った時はどうなるかまだ分かりません．新型でない従来型のコロナの免疫は1年くらいで消えてしまうのは確立された事実なので，楽観視はしない方がいいですね．イギリスもアメリカ合衆国もPCR新規陽性者数がまたどんどん増加しているのですから，3回目以降の接種が必要だとするのは自然な流れでしょう．データに時間差があることすら頭にない「専門家」もいますが，そういう人は関係する因子をリストアップしてデータのコントロールを取るということを知らないので無視したらいいでしょう．
https://twitter.com/Derive_ip/status/1418528058219241484
オリンピックは結局開催されましたが，皆んなに希望と感動をということでテレビ番組が組まれる一方でゴタゴタの様子も報道されています．東京都には緊急事態宣言が出されている一方で外にはブルーインパルスの飛行を見るために人々が密になって集まって外を見上げた所，ブルーインパルスは綺麗な円を空に描くことに失敗したので前の東京オリンピックの空の写真を政治家は使ったということに象徴されるように，各事象の間が矛盾しているのでポスト構造主義文学の脱構築の過程を見ているようです．構造主義とは異なり意味が無くなって話の筋が雲散霧消するというやつですね．オリンピックの主導者は何がしたいのかよく分からない状況になっています．
【追記】25日はデータベースが更新された記録はありましたが都道府県別の発生動向のファイルが更新されておらず，26日に更新されたのでこちらも更新しました．COVID-19重症者数の方は生データやthreshold，expected sumsに関しては増加に転じました．一方，先行指標のRe(s)は停滞気味ですが，Re(s)がPCR新規陽性者に与える影響は全国的にほぼ緩増モードです． 同じく先行指標のE(l)は急激に上昇し出しました．これから段々と上がって行くでしょう．
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数
