2021/05/29までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします．重症者数のデータベースは29日の分が更新され次第追記します．
今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では生データやthreshold，expected sumsは沖縄県以外はピークを越えたようです．先行指標のRe(s)や E(l)については値が変わらないので，新規陽性者数は今後も緩やかに減って行くでしょう．ただ，今までにない値まで指標値を低下させないで制限を弱めると感染はまた直ぐに拡大するでしょう．さらに医療体制の現況は良くないので，緊急事態宣言はまだ続ける必要があるでしょう．重症者数のデータでそれがもっとはっきりすると思います．
【追記】COVID-19重症者数の方は生データやthreshold，expected sumsは一部地域で減少も見られるものの，基本的には急激に上がり続けている地域が多いです．兵庫県は飛び抜けた値を示していますし，Re(s)がたまに2を超えて不安定です．北海道や愛知県，大阪府，福岡県，沖縄県も危険です．先行指標のRe(s)は増加のモードが大分緩くなりましたが，全国的な生の重症者数はまだまだほぼ緩増モードの範疇です．兵庫県は挙動が他の都道府県と独立していてまだ値が飛び出ているので注意が必要です．一方で，同じく先行指標のE(l)は値がまだ不安定で，先が見通せません．全体的に見てまだまだ高レベルな水準で第3波よりも高レベルを保っていますので，趨勢は極めて悪いです．緊急事態宣言の解除にはまだまだ時間がかかるでしょう．
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数
