【追記あり】非専門家会議

【追記】exPzDomモデルでは計算に各時点での値を個別に計算して計上している為,その前後時点での情報を計算に一切使っていません.その為,新規陽性者数そのままや実効再生産数とは根本的に思想が異なります.さらに規格化もされている為,個々の時点でのPCR検査の方針が同じなら,その前後のPCR検査の方針が異なっても比較可能になることを念頭に置いておいて下さい.つまり,無症状感染者の計上の多少には囚われずに,流行の状況を評価することが出来ます.ただし,医療体制の逼迫に関してはPCR検査新規陽性者の数だけからでは直接評価出来ません.

 

2020/06/26までのSARS-CoV-2 PCR検査新規陽性者の数をexPzDomで解析すると,thresholdは東京都の値が本格的に上がって来ていて,2を超えている都道府県は他に埼玉県,神奈川県,北海道がありますね.また増えて来ました.Re(v)の値が上がっているのは全国的ではないのですが,もっと多くの地域が入る可能性があります.Re(s)も爆発的な増加に対する閾値の2を一時的に超えることが多くなって来ました.E(l)は明らかに緊急事態宣言の時のモードになっています.一番鈍感なexpected sumsまで上昇トレンドに入って来ました.そろそろ何かリアクションをした方が良さそうですね.

 

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 一方,COVID-19対策の専門家会議が解散されて非専門家会議が立ち上がるとのことです.iPS細胞をSARS-CoV-2の研究に使うとか,Vero細胞の系があるのに何でそんな意味なくまわりくどいことをしなければならないのかよく分からない提言をしていた非専門家も含まれていますが,今後の対応は大丈夫なのでしょうか.専門家会議のメンバーとは明らかに異なる人選センスなので.前から文句を言っていた人以外でもこの非専門家に改めて腹を立てている人も多くなって来ています.