20200820exPzDom

2020/08/20までのSARS-CoV-2 PCR新規陽性者数のexPzDomによる解析をアップします.今回の波のピークは過ぎたのではないかというのは,exPzDomの先行指標であるRe(s)とE(l)の7月半ばから8月半ばまでの傾向からも予測されたことです.ただ最近,これらの指標が爆発的とは言わないまでもジリジリ上がっていくモードにまた入って来ているようなので,注意が必要です.「自主的な自粛」でどこまで耐えられるかですね.

 

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SARS-CoV-2は免疫がついても従来型のコロナウイルスと同じくしばらくして免疫能が低下していくようなので,ワクチンの開発は難しいという話を真の専門家の方がされていたそうです.SARS-CoVもMERS-CoVもワクチンはまだ出来ていないですし,たとえ出来てもインフルエンザウイルスのワクチンと同じく,ワクチンとしての意味があまり無いものになるのではないかということでした.こういう普通のウイルス屋が言いそうなことが通説にならないのは,純粋なウイルス研究者がほとんどいなくなって科学的認識の体系が退化していることが原因かも知れません.旧時代的な考え方や酷く偏ってドツボに嵌った考え方が幅を効かせています.放射線生物学もそうで,基礎研究者が居なくなれば科学的認識は必然的に劣化するようです.コロナウイルスに関する総説を書いていても,論文の数が爆発的に増える割には大した話が無く,引用文献の羅列が実際の言葉も少ない形で引用されるだけです.