2022/01/08までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします．COVID-19重症者数のデータは8日分のデータが更新され次第追記します．
今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では生データから予測される通り，thresholdやexpected sumsの値は第3, 4波のピークレベルまで急上昇しています．先行指標のRe(s)も沖縄県を始めとして値が急上昇しています．同じく先行指標のE(l)も値が第3, 4波のピークレベルまで急上昇しています．第6波の影響が本格的に出ていますね．
このexPzDomモデルだと，経験的には本格的に波が到来する2週間前後前には，トポロジーや波の形の変化で本格的な波の到来を予想出来るようです．今回はオミクロン株のデータも入っていますが，巷に出回っている情報には状況が段々と複雑化するデータの対象集団の交絡因子を考慮せずに乱暴に単純化して誤った見解を出す人のものもあるので注意が必要です．ステレオタイプな単純化に固執する場合や，互いに正反対の主張が見られる場合には何かがおかしいのですね．噂話に合ったような主張をしているのに，データがそれを全くサポートしていないものには特に注意が必要です．
【追記】COVID-19重症者数の方は生データやthreshold，expected sumsに関しては値が上昇気味です．先行指標のRe(s)は値が上下に乱れて危ない状況になって来ました．COVID-19重症者数に与えるモードとしては完全に緩増モードです．同じく先行指標のE(l)は第4波と第5波の間の谷のレベルを超えて上昇しています．こちらもPCR新規陽性者数と同じく危険な兆候が見られます．
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数
