2020/12/31までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.PCR新規陽性者数の指標値はほぼ緩増モード(緩増でないのは一県のみ)です.数論的には未だ爆発的増加とは判定されないようです.これには他道府県の情報も使われているなど,いろいろなことが関わっています.ただ,東京都のRRRはまたもや上昇です. COVID-19重症者数の指標値の方はおおよそ緩増モードです.大阪府のRRRもまた上昇しています.先行指標のRe(s)とE(l)は良くても最終的指標のexpected sumsがまだ減っていないので油断するには全然早いです.
東京オリンピックについてですが,一番楽観的なファウチ説に従っても合衆国でCOVID-19が収束するのは今秋になる見込みとのことです.この時点で東京オリンピックには間に合っていませんし,ファウチさんは多分リップサービスをしているので大多数の研究者はワクチンが期待通りの有効性を発揮しても収束には数年かかるとみている筈です.数年の間はオリンピックなどしてもほとんど誰も集まらない算段が高いので,これ以上損失を大きくする前にそろそろ東京オリンピックの中止を考える時期に入っているのではないでしょうか.
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数