2021/03/06までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.重症者数のデータベースは6日の分が更新され次第追記します.
今回の指標値の計算結果は生データやthreshold,expected sumsに関しては昨年11月のレベルで依然下げ止まっています.このところ半月くらい変化はありません.緊急事態宣言一部解除の影響ではありませんが,先行指標のRe(s) は微妙に上昇傾向, E(l)も下げが停滞しています.緊急事態宣言の解除を首都圏でも行えば,2週間くらい後からまた数値が徐々に上昇して来るのは必定でしょう.解除の延期や制限の段階的緩和は適切な判断だと思います.
【追記】COVID-19重症者数の方は指標値が減少傾向です.生データやthreshold,expected sumsは減少し,11月末のレベルには戻って来ています.先行指標のRe(s)は依然,長期的には顕著に減少している地域とそれ程でもない地域がはっきり分かれています.今週は減少していた地域の減少の度合いが大きくなり始めているので,ここで制限の手を緩めるのは勿体無いです.同じく先行指標のE(l)も減少が継続しているので,緊急事態宣言解除で手を弱めるのは惜しいです.全体的には依然として高レベルであることには変わりがないです.
PCR新規陽性者数の所で書き損ねましたが,兵庫県知事は緊急事態宣言解除前にはリバウンドはもうしないだろうと言っていたのが,現時点での実効再生産数のデータからはリバウンドしかかっていますね.まだ宣言解除の影響が出る時期ではないので解除の影響ではありませんが,甘い見通しだと言わざるを得ません.他に実効再生産数がもっと高い地域もあるので,要注意です.
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数