【追記あり】20220730exPzDom

2022/07/30までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.COVID-19重症者数のデータは30日分のデータが更新され次第追記します.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では,生データから予測される通り全国レベルではthresholdもexpected sumsも値は急増し,もう第6波ピークの2倍前後になっています.さらに,先行指標のRe(s)の値は微減傾向ですが,E(l)の方は値が急増しています.今回の波での重症化率はどうなのかはまだ分かりませんが,たとえ低くても感染者数があまりにも多くなるとそれにつられて重症者や死亡者の絶対数は増えます.新規感染者数の増加が鈍化しているという見方もありますが,検査の陽性率が高い為,数え切れていない可能性もあるでしょう.E(l)が折り返すまではピークは越えていないと見るのが適切だと思います.

 

【追記】今回のCOVID-19重症者数については,生データやthreshold,expected sumsに関しては第1波のピークレベルにまで急増しています.先行指標のRe(s)は緩減モードの地域がほとんどで値は停滞気味ですが,同じく先行指標のE(l)は値が増加傾向です.こちらも第7波の影響が色濃く出て来ました.京都府の重症者数は拙いです.

 

以前から話題になっていた小児肝炎について,アデノ随伴ウイルス(アデノウイルスがヘルパーウイルスとして共に感染していないと複製サイクルを回せないタイプのウイルス)とリンクがあることが示されたという話です.

 

https://www.science.org/content/article/mystery-hepatitis-cases-in-kids-linked-to-unexpected-viral-suspect

 

これは驚きであると共に,アデノウイルスを利用したウイルスベクターの利用にも影を落としそうです.COVID-19の場合でも,アストラゼネカ製のワクチンなどもそうです.アデノウイルスの医療利用には以前から疑義を提出していた研究者も少なからずいましたが,その懸念を裏付けることになるかもしれません.

 

PCR新規陽性者数







COVID-19重症者数