20221217exPzDom

2022/12/17までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では,全国レベルではthresholdもexpected sumsも値が上昇傾向に切り返しています.これらは既に第6波レベルに達した生データに先行し,第6波のレベルを大きく越えて第7波のレベルに迫っています.その一方で,先行指標のRe(s)の値は停滞傾向で,E(l)の値は若干下降傾向になっています.ただ実効再生産数の方は北海道を除いて全国的に概ね上昇モードなので,まだより大きな波が来る可能性はあるでしょう.

 

今回のCOVID-19重症者数については,生データやthreshold,expected sumsに関しては値が上昇傾向です.一方,先行指標のRe(s)は緩減モードの地域がほとんどですが値は上昇傾向に転じ,同じく先行指標のE(l)は値が上昇傾向です.そろそろ第8波の影響が本格的に現れ始めたようです.京都府は重症者の定義の問題もありますが,まずいですね.因みに,第7波のピークは低いように見えますが,東京都と大阪府は重症者の定義を途中で変えたので,時間軸上の比較は出来ません.死者数については前も述べたように第7波のピークが最も高いので,同じ基準なら重症者数の波も死者数の波と同様になる筈です.

 

第7波のような行動制限を伴わない対策は,その累積死者数と合わせて比較検討する必要があります.死亡者数は今までの波の中で当然最も多くなっています.この程度の死者数になっていいものか,社会的なコンセンサスは必要でしょう.

 

PCR新規陽性者数








 

 

 

 

 

COVID-19重症者数