ヘンリー・ジェイムズの作品

ヘンリー・ジェイムズの作品の特徴に関して簡単にまとめました.

 

分かりにくい表現の効果

話の筋を不明瞭にして謎が与えられる効果がある.それは裏切りや姦通のあるストーリーの核となる.

 

登場人物の喋り方

心理の読み合い,騙し合いなどから抽象的な代名詞をベースに不明瞭な語り口となっている.

 

語り手の視界の狭さ

例えば性的表現の過剰なまでの隠蔽から起こる倒錯性,無垢のものと退廃したものの間で揺れ動く作者自身の立場などがその効果として挙げられる.

 

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放送大学講義「西洋芸術の歴史と理論」,第14回では現代の芸術としてアンディ・ウォーホルが取り上げられた.個人主義大衆社会,大量生産・大量消費社会を超えた世界にある死の影の表現が印象的だった.

 


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