マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜- #7など

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜- #7を観た.位牌の前で杏子が「食うかい(空海)?」と言っているのがシュールだった.

 

今日2021年9月12日は織田信長比叡山焼き討ちから丁度450年の日だが,おかざき真里最澄空海の漫画『阿・吽』の最終巻は9月10日に発売された.物語は中盤で同じような描写が続いて中弛みの感があったが,最後は伏線を完全に回収とまでは行かなくても(史実ベースの場合,伏線の回収という概念の必然性が無いのでその必要性は薄い)藤原冬嗣に頼って上手く纏めた感じだった.とは言え,『阿・吽』の由来など空海の比重が大きいのは相変わらずで,最後は最澄が言葉少なに死んで,物語が急に終わった感じだった.回収されていない伏線と言えば,『阿・吽』の冒頭には織田信長比叡山焼き討ちがあったが,あのシーンの持つ意味も分からないまま皆が取り残された.何かの決着が付く物語では無かった.

 

『阿・吽』と同日にはゆうきまさみ『新九郎,奔る!』の第8巻が発売されたが,こちらは最新の研究に基づく史実さながらの複雑な人間模様が展開されて面白い.兎に角ややこしい.最澄空海の話はNHK大河ドラマ化にはいろいろ難しい点もあるが,北条早雲ならそれは可能なのではないだろうか.毛利元就も既に大河化されているし,戦国大名のハシリをドラマ化することには意義がある筈だ.

 

北村紗衣『批評の教室』(ちくま新書)も読んだが,流石に批評理論については例外として,内容的に何らかの表現者が文学的作品に触れるについていろいろ試行錯誤して体得することが懇切丁寧に分かりやすく書かれている.アレもコレも考えた,というのがよく纏まっていて,批評理論の入門にはいい感じだと思った.勿論,この先にはPeter Barry “BEGINNING THEORY” (Manchester)などのより踏み込んだ入門書などがある.