2021/09/04までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.重症者数のデータベースは4日の分が更新され次第追記します.
今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では生データから予測される通り,thresholdやexpected sumsの値は減少に転じています.一方,先行指標のRe(s)やE(l)はガクッと減少している地域が多く,退行期に入っているようです.PCRの陽性率が高いのは気になりますが.勿論,まだ全体的なレベルは高いです.緊急事態宣言解除を議論するべき状態ではありません.
イスラエルは9/1の時点で人口当たりのPCR新規陽性者数が世界トップになったようです.
前の波(デルタ株では無いですが)と同程度の高さの波に達し
,ワクチン接種による感染予防効果は時間経過によりほとんど消失してしまったようです.
まだ発症や重症化予防効果はあるようですが,いつまで持続するかは分かりません.日本も気を付けて対策をしないと同じことになりかねません.ワクチンが行き渡った11月に制限緩和という話が出て来ていますが,その頃にはかなりの人のワクチンの効果が低下しているでしょう.油断は禁物です.
【追記】COVID-19重症者数の方は生データやthreshold,expected sumsに関しては急激に増加し続けています.Expected sumsは第4波の最高値の水準を超え,上昇し続けています.一方,先行指標のRe(s)は全国的におおよそ緩増モードですが,値は引き続き停滞気味です.緩増モードの地域と減少モードの地域に分かれています.同じく先行指標のE(l)は若干減少気味です.そろそろ踊り場に入りつつあるようですね.
PCR新規陽性者数
COVID-19重症者数