【追追追記あり】容疑者の人物像,選挙の在り方

安倍晋三銃撃事件の容疑者は,かなり理性的な行動をとっていたらしい.銃器の作製や試験,当初予定していた統一教会の幹部への犯行を取りやめて安倍晋三元首相へのターゲットの変更,警備の体制のチェックなどを行い凶行が実行出来るシチュエーションの判断など状況を冷静に分析していた.一方で個人のみへの犯行を実現するのが難しい爆破ではなく銃器への攻撃に計画を切り替えるなどしていたそうだ.正真正銘のテロリストではあるが,無差別テロは頑なに避ける形をとった.過去においては大人しい少年ではあったが,内に強い信念を秘めているタイプの人物だったらしい.中学時代の同級生に概ね好感を持たれていたらしいが,高校では印象が薄くなったらしい.一方で,大口径の銃器を作製するなど,非常に強い殺意を持っていたことも伺える.容疑者の任務遂行能力は非常に高いものがありそうだが,不満をこのようなテロでぶつけるのではなく,何とか昇華して苦しい人生を生き延びて行って欲しかったと思う.容疑者の為に真剣に動いてくれる人がいなかったのか,その点が悔やまれる.

 

容疑者には鑑定留置が実施されるらしいが,今のところ完全な確信犯のように見受けられるので,その必要が何故生じたのかは疑問が残るところである.

 

安倍晋三元首相の警備体制については今後吟味されるらしいが,日本もアメリカ合衆国などと同じく「有権者との触れ合い」という形での選挙活動は難しくなるかも知れない.そもそも政治家が多少有権者と触れ合っただけで,有権者はその政治家の人となりなど判断出来る訳がない.政治家も人柄は重要だが,「触れ合い」が意識されただけでは人面がいいだけの人が選ばれることになる.政治的調整能力や政策の理解能力,強権的でないことなど,もっと別のことも,そしてそれらこそを考えねばならない.COVID-19で人と人との間に距離感が生まれたことを切っ掛けに,もっと頭を使う選挙を考えなければならない.その為にはまず教育なども重要になって来る.

 

【追記】安倍元首相の元秘書官である井上義行氏は今回の参議院議員選挙比例代表自民党として当選したが,統一教会の信者になったところ当選したということだ.

https://www.data-max.co.jp/article/48383

https://news.yahoo.co.jp/articles/c2230c5e416f888b1c6fa4cdcedda248a68aceb3

こういう話題が絶えないのが,統一教会自民党との関係性だ.

 

【追追記】

海外でも報道が出て来たようです.

 

www.theguardian.com

 

【追追追記】

全国霊感商法対策弁護士連絡会も声明を出したようです.

news.yahoo.co.jp