鎌倉殿の13人#32

今週の『鎌倉殿の13人』では,仁田殿が退場した.ドラマの中での仁田殿が嫌いな方はあまりおられないと思うので,その退場の仕方が無念だった.『吾妻鏡』や『愚管抄』の記録とは異なっていた.一方,比企尼は魔女化していた.ドラマの中で比企尼が頼朝に渡した念持仏は義時が持っている筈だが,その念持仏の元々の主が魔女化したようでは,ドラマ上の先行きは暗いだろう.承久の乱の後,役目を終えたかのように義時,大江広元,政子が相次いで亡くなるのも,天がそう望んだことになるかも知れない.善児には人間らしさが段々出て来た.頼家は哀れだった.実衣は阿波局化していた.