20221126exPzDom

2022/11/26までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では,全国レベルではthresholdもexpected sumsも値が上昇傾向に切り返しています.これらは生データに先行し,既に第6波のピークを越えています.その一方で,先行指標のRe(s)の値は停滞傾向で,E(l)の値も停滞傾向になっています.北日本では新規陽性者数の増加が鈍化しているという話もありますが,単に検査のキャパシティの為に陽性者数の全数把握が出来ていないだけかも知れないので,油断は禁物です.実効再生産数の方は全国的に概ね上昇モードなので,寒い冬の頃には大きな波が来るという予想は変わらないでしょう.

 

今回のCOVID-19重症者数については,生データやthreshold,expected sumsに関しては値が切り返しています.一方,先行指標のRe(s)は緩減モードの地域がほとんどで値は停滞気味で,同じく先行指標のE(l)は値が停滞傾向です.こちらもPCR新規陽性者数の増加を追ってそろそろ明確な拡大傾向になるかも知れません.因みに,第7波のピークは低いように見えますが,東京都と大阪府は重症者の定義を途中で変えたので,時間軸上の比較は出来ません.死者数については前も述べたように第7波のピークが最も高いので,同じ基準なら重症者数の波も死者数の波と同様になる筈です.

 

第7波のような行動制限を伴わない対策は,その累積死者数と合わせて比較検討する必要があります.死亡者数のピークの高さから言えば,今までの波の中で当然最も高くなっています.累積死亡者数の概数が判明した後,この程度の死者数になっていいものか,社会的なコンセンサスは必要でしょう.

 

PCR新規陽性者数








 

 

 

 

 

COVID-19重症者数