2020/07/03までのSARS-CoV-2 PCR新規陽性者数のexPzDomによる解析をアップします．Re(s)やE(l)など定性的な先行指標については，緊急事態宣言の頃の少し上の水準を保っている上に挙動がまだ怪しくてさらに酷い事態を予感させるかも知れません．現況を表す定性的指標のRe(v)も参加都道府県がどんどん増えて来て，定量的指標のthresholdは東京都ほか埼玉県・神奈川県・千葉県・北海道・茨城県が2以上で，上昇傾向です．最終的な動向を示すexpected sumsはやはり上り調子が加速しています．緊急事態宣言の頃よりも少し悪い状況になる地域があると見ておいた方が良さそうですね．
政府は「検査数が増えたから判明した感染者が増えた」とか「若年層に広まっているのでまだ問題ない」とのことですが，前者は判明しているよりもさらに感染が広まっていることも意味していますし，後者は若年層と高齢層の交流が断絶している訳ではないので，今のうちに何某かの対策を取っておかないと後の祭りになりそうです．リアクションが必要です．
