【追記あり】20220514exPzDom

2022/05/14までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.COVID-19重症者数のデータは14日分のデータが更新され次第追記します.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では,全国レベルではthresholdは停滞気味ですが,expected sumsの値は増加傾向に転じました.実効再生産数の方も増加に転じているようですね.この傾向が一時的なものか長期間続くのかは分かりませんが,注意が必要です.この傾向はまだ持続しているので,ゴールデンウィーク明けで検査数が一時的に増えたことだけが原因ではないと思います.一方,先行指標のRe(s)の値は減少傾向で,PCR新規陽性者数に与える影響としては1未満の地域がほとんどの緩減モードです.先行指標のE(l)の方も値が減少しています.これらの指標はまだそれ程深刻な未来を予測していません.ただ,これまでのピークと比べて,threshold,expected sumsは第5波のピークよりも依然として高く,高レベルの状態を脱却した訳ではないことには注意を要し,警戒は続けるべきです.

 

【追記】COVID-19重症者数については,生データやthreshold,expected sumsに関してはこれまでのピークレベルよりも下がっています.先行指標のRe(s)は緩減モードの地域がほとんどです.同じく先行指標のE(l)も下がっていますが,底をついたのかちょっと上がりだしたのは気になります.ただ,こちらの指標はどれも概ね落ち着いて来てはいるようです.

 

PCR新規陽性者数







COVID-19重症者数