偏向報道

新型コロナウイルス感染症感染症法上の分類が5類に移行したのに伴い,厚生労働省の日次ベースでのデータ公表が終了した為,exPzDomによるデータ解析も中止します.第9波が来つつあるのでこのタイミングでのデータ公表終了は感染症に対する対策を立てる上では非常にまずい状態ですが,どうしようもないです.データを積極的に取らなくなったPCR検査による新規陽性者数とは異なり,よりごまかしの効かない新規死亡者数は第8波に至るまでぐんぐん増えていたので,COVID-19は全く収束しているとは言えないのですが,NHK偏向報道からも分かるように政府は「収束に向かいつつある」としたいようです.目を閉じて何も見えなくなっただけなのに敵がいなくなったと思い込みたいようですね.WHOが緊急事態であることを取り下げたのは,その詳細を調べれば分かるようにCOVID-19が社会の恒常的な状況として定着した為に緊急事態を宣言する意味が無くなったということです.各国のPCR検査による新規陽性者数は上で述べたように状況を判断するあてにはなりませんが,新規死亡者数を見る限り収束とはほど遠い状態です.しかし,政府はそれも曲解して「収束に向かいつつある」としたいようです.もうどうにもならないですね.

 

偏向報道と言えば,東大の五月祭のChatGPTを裁判官とした模擬裁判を開催するに当たり,主催者の岡本隼一さんはちゃんと「ChatGPTは直前の入力内容に回答が引きずられる。刑事裁判は、検察の論告・求刑のあとに被告人側の最終弁論・陳述があるんですが、そのままの順番で入力すると、被告人側に引きずられて全部無罪になってしまいました。対照実験として論告・求刑を後にしてみたんですが、今度は全部有罪でした」ということを事前に調べて調整を試みているのに,NHKのニュースではそれを報道せずにChatGPTの判断については賛否両論であるみたいな報道をしていました.報道というのは編集者の意図が介在するものだということは,報道の自由度が低い日本では特に気をつけないといけないことです.

 

https://www.bengo4.com/c_23/n_15986/