2019-nCoV #14

COVID-19の話はデータもないのにいい加減なことをウダウダ述べていても仕方がないので,これで一旦終了とします.

 

結論は,PCR検査は大した感染症でもないのに希望者全員にと言う訳には行きませんが,確定診断には活用するべきです.ウイルスの存在自体を証明する確定診断を行わないと,その後の治療の方針が立たないのは普通の医師の方も仰っていることです.

 

一例のみのケースを挙げるなら,感染研が乗り出したという陽性から陰性になった後の再度の陽性化の話,そう言う再燃が頻繁に起こるのなら症状が治った後もPCR検査でモニタリングを続けないと不味いことになるでしょう.今回は運悪く陰性になりましたが,潜伏されていると病状からの診断では再燃の可能性を消し去ることは出来ません.無症状者からもウイルスが頻繁に検出されることにも着目して下さい.PCRの感度が悪いので行わないことに,と言うのとは逆の話になる筈です.

 

勿論,これは一例のみの所見ですので,今後の調査が待たれるものです.また,確かな情報が無いのにPCRで直接ウイルスを検出する以外に確定診断を行う術ははっきり言ってありません.情報が出揃うまでは,必要に応じてPCRは行うべきでしょう.厚労省の戦略には特に問題は無いと存じます.

 

Twitterでは,2019-nCoVの電顕写真を撮影したり,in vitroの培養系を確立したこの件で日本で一番仕事をされている方の名前が一つも出て来ないのは訝しいのですが,研究の世界とTwitterの世界は基本的には別物であるらしいです.

 

私もウイルスの研究の経験はなく,元教授が身近にいるのでいろいろ聞いていただけでしたが,不確かな情報が多くてどうしようも無いのでこの件はこれで一旦お開きにします.日本では世間で煽っているほどには心配はしなくても大丈夫だそうですよ.