源氏物語

源氏物語』は間違いなく傑作で,源氏が若い頃のただの恋愛小説から,段々と成長して行ってきめ細やかな会話や文化的記述が浸透して行き,最後は仏教に行き着いて雲隠れ.続く三帖と宇治十帖の末に,今まで散々行われて来た和歌を通した会話そのものを仏道が全否定とRockな結末.花散里とか脇役として物語をずっと下支えしていいですね.当時の日本の貴族社会での理想的人物の成長が表されていて,第1級の小説と言えそうです.