【追記あり】20220409exPzDom

2022/04/09までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.COVID-19重症者数のデータは9日分のデータが更新され次第追記します.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では全国レベルでは生データから予測される通り,thresholdやexpected sumsの値は明確に切り返して増加に転じています.実効再生産数の方も微増に転じています.先行指標のRe(s)の値は停滞気味で,先行指標のE(l)の方も値が停滞気味です.PCR新規陽性者数の絶対数としては過去のピークと比べてもかなり高レベルの状態だったので,仕方がないでしょう.これから値が徐々に上がって行く可能性があります.

 

【追記】COVID-19重症者数の方は生データやthreshold,expected sumsに関しては減少してはいますが,依然として第3波のピークレベルと同等の高レベルです.大阪府はまだひどいですね.先行指標のRe(s)も全国的に完全に増加モードで全体的に値が高いです.相転移した状態は変わりません.特に東京都が爆発的増加である3近辺,神奈川県も爆発的増加である2近辺をウロウロ(時々互いに入れ替わる)しています.同じく先行指標のE(l)は減少傾向ですが,まだ第5波レベルまでしか落ちていません.トレンドが先行するPCR新規陽性者数の方には行く末に暗雲が立ち込めていますので,こちらも危険な兆候はまだ続いています.

 

2022年4月1日に,社会学者の見田宗介さんが亡くなったそうです.ペンネームの真木悠介さん名義での著書『時間の比較社会学』(岩波書店)は所持しています.体系的な比較社会学が魅力的でした.

 

2022年4月10日にはNHKスペシャルで『数学者は宇宙をつなげるか?』という番組が放送されました.数学上で異なるものを同じものとして扱ったり,同じものを異なるものと扱うことが出て来ました.従来の数学での前者的な態度に対して場面場面で後者的態度もとるのが宇宙際タイヒミュラー理論の特徴だということでした.私のPzDomモデルでも,個体群密度の数値データとして一旦同一視して採ったデータを,ある括りを付与してそれが適切なら種間で異なるデータとして再抽出・復元され,種特異的なダイナミクスと適応が抽出されます.それにはlogやexpなどの複素関数を用いて,加法や乗法を取り扱っています.こういう形で「種」が数理的に認識出来るという話です.ここまで大雑把に話せば方向性には共通する部分もあります.ただ,ここまで大雑把だと宇宙際タイヒミュラー理論なのか何なのか最早分からなくなるので,過剰な同一視は禁物です.それでも番組での認識論的な態度は,私には時と場合に応じて素直に受け入れられるものではあります.15日にはNHK BSPで23:00-24:30まで完全版が放映されるらしいです.事の詳細はさておき,基本的なアイデアが紹介されるのだと思います.

 

PCR新規陽性者数

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COVID-19重症者数

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