【追記あり】20220618exPzDom

2022/06/18までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.COVID-19重症者数のデータは18日分のデータが更新され次第追記します.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では,生データから予測される通り全国レベルではthresholdもexpected sumsも値は減少傾向です.実効再生産数の方は概ね減少モードです.一方,先行指標のRe(s)の値は微増傾向です.E(l)の方は値が停滞気味です.先行きが不安であり,またこれまでのピークと比べて,threshold,expected sumsは減ったとはいえ,まだ第3-4波のピークと同等かそれ以上なので依然として高いです.高レベルの状態を脱却した訳ではないことには注意を要し,警戒は続けるべきです.

 

【追記】4日のCOVID-19重症者数のデータがおかしかったのは今週には直っていました.今回のCOVID-19重症者数については,生データやthreshold,expected sumsに関してはこれまでのピークレベルよりも下がっています.先行指標のRe(s)は緩減モードの地域がほとんどで,値は停滞気味です.同じく先行指標のE(l)は減少傾向です.危機が差し迫ってはいないようですが,注意は必要でしょう.

今日はSARS-CoV-2に対する抗ウイルス薬のモルヌピラビルについては耐性ウイルスが出来にくいという研究のニュースがありました.ただ御大が言うには,耐性ウイルスの出現頻度を調べるには母集団が小さいし,また使われた実験動物は免疫活性がヒトに比べて低いのでモデルとしては不適当とのことでした.何か決め手になるような研究では無いようです.

 

PCR新規陽性者数







COVID-19重症者数