【追記あり】20220723exPzDom

2022/07/23までのSARS-CoV-2のexPzDomによる解析をアップします.COVID-19重症者数のデータは23日分のデータが更新され次第追記します.

 

今回のPCR新規陽性者数の指標値の計算結果では,生データから予測される通り全国レベルではthresholdもexpected sumsも値は急増し,もう第6波ピークの1.5倍か2倍程度になっています.実効再生産数の方は全国的に増加モード(1以上)のままです.さらに,先行指標のRe(s)の値は停滞気味ですが,E(l)の方は値が急増しています.今回の波での重症化率はどうなのかはまだ分かりませんが,たとえ低くても感染者数があまりにも多くなるとそれにつられて重症者や死亡者の絶対数は増えます.ここで行動制限を採らないのは愚策でしょう.

 

【追記】今回のCOVID-19重症者数については,生データやthreshold,expected sumsに関してはまだ第2波のピークレベルですが,明らかに増加傾向です.先行指標のRe(s)は緩減モードの地域がほとんどで値は停滞気味ですが,同じく先行指標のE(l)は値が増加傾向です.こちらもそろそろ上昇が激しくなって来そうです.

 

今,世界ではサル痘の感染拡大が騒がれていますが,サル痘ウイルスはワクチンで撲滅された天然痘ウイルスの近縁なので,それこそワクチンで撲滅可能なのであまり心配することはないでしょう.ただ,今までにワクチンで撲滅されたのは天然痘ウイルスだけなので(ポリオウイルスが撲滅されたというのは勘違いです),SARS-CoV-2には同じような戦略は通用しないでしょう.重症化予防効果はある程度続くようですが(それでも高齢者は時間が経つとそれも衰えるようです)感染予防効果はワクチン接種後1ヶ月くらいしか持たないなど,一般の方が「ワクチン」と呼ぶものから受ける印象とは異なる実体が今のSARS-CoV-2のワクチンにはあります.感染拡大が収束するのにはまだ時間がかかるでしょう.世界各国の死亡者数など,また上がって来ているようですね.DNAウイルスでないRNAウイルスをワクチンのみで抑え込もうというのはセオリーとしては元々無理筋だったのです.

 

PCR新規陽性者数







COVID-19重症者数